ブラックパンサー (2018)
観るべき作品だとずっと思っていたわけだけど、めっっっっっっっちゃくちゃに面白かった!MCUでダントツ。ダントツのダントツ、一番面白い。
MCU史上、個人的1位。
『ブラックパンサー 』だけを、思い立った時にすぐ単体で観れるところもいい。
仕方ないこととはいえ、最近のMCUは前作を追ってないと楽しめないみたいなものばかりでうんざりしてたけど、これは前知識なくてもいける。
キーワードになってくるにヴィブラニウムがやべえもんっていうのは、作中で分かってくるしね。
マーティン・フリーマンが出てきて、「ああ、出てくるんだったっけ」ってびっくりはした。エージェント・ロスがラボで横になってたときに着せられてたチュニックがものすごくいい柄だったね。
SHERLOCK沼にまあまあ深く浸かっていたから「ワトソンが頑張ってる…」としか観れなくて、それはちょっと弊害だったんだけども、あの2人はMCUに揃って出演したわけか。もしかしたら共演ありえる...?
ヒーロー映画で高機能サイコパスと割とカジュアルに銃をぶっ放そうとする元軍医が...?面白いことになってきましたね...
で、ずっと服がいいわ〜ものすごく凝ってるわ〜すてきだわ〜って思ってたんだけど案の定アカデミー衣装デザイン賞取ってたね!納得…取らないわけがないじゃん…
スーパーヒーロー映画として、はじめてアカデミー作品賞にノミネートしたこと、世界中からアフリカにルーツをもつスタッフたちが制作したことなどなど、作品が起こしたプレシャスな出来事が多くてそれも素晴らしいよね。
作品自体の完成度が非常に高いことと合わせて、そんなバックグラウンド、アフターストーリーがあるので歴史的作品と言わざるを得ない。
MCUはリアルタイムで追えていないことや多作なこともあって、最近では完成度にある程度の諦めを持って観ていた部分があった。
『ドクター・ストレンジ』の異文化と宇宙、多次元への好奇心と活用だったり、『スパイダーマン:ファーフロムホーム』のスパイディ若年化でよりピュアな作品をつくりあげてたり、そりゃ小さな革命だったりが積もり積もってはいたのだけど、MCUという枠組みを無視して1つの映画作品てして観たとき、おもしろいか、満足感があるかって考えたら、そこそこのものが多かったように思う。
でも『ブラックパンサー』は違う。直球で面白かった。本当に面白かった。
家族への貢献と尊敬、自分が属する民族の伝統への愛、畏れと責任感…最高だった。MCU捨てたもんじゃないじゃんって思った。
『アイアンマン』で洋画にハマった人間としては、数年間を経て私の想像を超えた興奮がやってきた、それが非常に嬉しかったのでした。