いもぐい

映画や読んだ本、マンガの感想、生活のログ。

2020.4.9(▶ゴールデンカムイ(2014)

昨日の朝方、鬼滅の刃でファンフィクなどしている人が以前ゴールデンカムイにはまっているパターンが多いことに気づいた。

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 金カムはテーマ的にも絵的にもとてもタイプだったので以前、数話だけ読んだことがあるのだけどグロくて怖くて諦めたのだった。

ところがファンフィクを見てみると、やっぱり明らかにキャラが気になってきて勇気をだして読んでみたわけだ。

 

ハマった。驚くほどにズッポシハマった。今5巻読んでる。

面白い+なにかを知れるマンガしか今は読む気持ちと余裕がないから、鬼滅だったらエンパワメントや共感の力が感じられたから好きになった。

でも金カムは直球の自然の知識がぶち込まれているからもう面白くて面白くて仕方ない……これからゆる山暮らしみたいなことをしたいなと思っているタイミングだったので私の需要にカッチリとハマっている。

もちろんテーマだけでマンガを読み進められるなんてことはなくて、キャラクターの性格や個性、絵のうまさと繊細さ、ストーリーの緩急のつけ方などなどほぼ全部好き。

キャラクターは主人公杉元とアシリパたちに対しての敵グループが何組かいるわけだけど、やり方はまあそれぞれなかなか残酷なのでその優劣はまあ置いておくとして、彼らは己らの正義や信念を元に動いているやつがほとんどで、自分の欲求のみで動いている人間が少ない。

いわゆるヒールが居ないので自分の心の置き場、つまり誰を応援するか、誰を悪と見なすかが毎回読者に委ねられるので頭をつかうマンガだなと思う。読む度に読み方を変えることもできるということだ。

頭がおかしいやつは何人も出てくるけど、それにしてまヒールというか極悪人なので相応の残酷な死が与えられている。


あとコマ割りが斬新じゃない?

1ページにおけるコマ割りがあんなにあんなに大きくて斬新なのに、話がちゃんと進むからすごいなぁと思う。立ち回りや景色が雄大なので、有効なページの使い方がされている。

かといって手を抜いてあるわけでなく、随所にネタが仕掛けられているしセリフはテンポがいいし、傷やケガの描写に余念が無い。グロ苦手な人間としてはそれが痛し痒しだけど、緊張感があって結局読んでしまう。

描写で感動したシーンといえば、二階堂兄弟に銃の背で顔面をボコられた杉元が口から血を溢れさせている場面で、唇の間に溜まった血に気泡が描いてあった。その気遣いとリアルさへの追求に一瞬で落ちたと言っても過言でない。確か1巻か2巻!


あとは下世話な話をするとすれば杉元が超タイプで、ほんとうにああいう人と結婚したい。

別に物理的に人を負かすスキルがあるからとか軍人だからとかではなく、必死で自分と大切なひとやものを守る気持ちがあり、それを実行できるだけの技術と知恵があり、自分の正義感をもっているから

最近身内、ことに母からの結婚への圧を感じるのだけど、結婚って一歩間違えたらとんでもないリスクを追うものだと思っているので、実際あまり気が進まない。

しかしながら杉元みたいな人がいたら最高ですね。守ってもらいたいんじゃなく、お互いサバイバルスキルとメンタルを持っていたら攻守を共にできる最高のバディになれるじゃないですか。  

 

あ〜〜隣に杉元引っ越してこねえかななんて思いながら寝たら、今日はよく寝れた。

鬱っ気がぶっとんで良かった。面白いものをいいタイミングで見つけられてラッキー。残酷さにたまに気分は悪くなるが、容量を違えなければ良い息抜きになってくれそう。