いもぐい

映画や読んだ本、マンガの感想、生活のログ。

2020.4.15

午前

一昨日から『ゴールデンカムイ』の感想を併せて日記を書こうと思っていて、ようやくさっき終わったっところなのだけども4000字を超えてしまったので複数に分けることにした。

というのも、書きたいこと2つのうち1つしか書き終わっていない段階でこの字数だし、感想という体で書いたのに私個人の話ばかりしてしまったからだ。というわけで第一弾は読書体験記ということにする。

あとは書きたいもう1つの読書体験記と、あらすじの2記事になる予定。読書体験記、高校の時書いたな。

 

掃除がひと段落したと書いたけど、掃除をはじめたせいで家中のいらないものが気になり始めて捨てたり整理したりしている。この流れはいいことなので、しばらく止まらないでほしいなと思う。良い気分で過ごせる部屋が1つ増えたのでうれしい。

しかもよく日が入る部屋なので心地がいいし、パソコンもやりやすい。いま手に付けているこまごました小物や書類関係が片付いたら、すっきり水洗いし終えたベランダに出て免疫力のために日光浴がしたいのだが、いつになるか知れない。でも待ちきれない。

そろそろ野菜がなくなってきたので、週1回の買い物にそろそろ行かねばならない。明日かな。面倒。日光浴したいがおいしいものも食べたい。

 

午後

起きたら16時。それから2時間くらい洗濯と紙類の整理をする。職業訓練校と前の職場のものが主。少し時間が経ったので、まあまあ冷静に仕分けできた。どんどん捨てて、いらないものでも裏が白の紙はメモ紙にするべくどんどん切る。すっきりする。

まだまだ見るべき箇所があるので、しばらくはかかるか。それでも目に見えて片付いていくので気持ちが良い。家に居てろくに運動もしないから、運動代わりになるし綺麗になるし。いいことばかり(多分)

 

夕食後、午前中に公開してからすぐ非公開にした金カムの記事に加筆。なんとか形になったので公開。

あらすじに沿った感想も今後書くと言ったけれど、大体のところはもう抽出書いた気がするので、まだ書くところがあるかしら...という気もしている。まあ少しは書くかも。

金カムが面白すぎてかなりのハイペースで読んでしまったので、読み直したい気持ちがふつふつ湧いてきている。実際これを書き始める前に1巻をちょっと読んでた。長い旅路になりそうで迷う。けどたぶん読むだろうな…

▶ゴールデンカムイ(2014) 読書体験記ver.

先日『ゴールデンカムイ』を235話まで読み終えた。あらすじと、読んでからの所感を書きたかったのだけど、長くなりそうなので数本に分けます。

まず今回は読書体験記的な、読了後に抱いた気持ちや個人的な変化などをまとめます。金カムのあらすじにはほとんど触れていませんが、ネタバレを気にする方にはおすすめしません。 

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

4月9日4月10日の記事で触れたが、金カムを読むまでに時間がかかった理由は2つ。この作品のテーマに戦争と狩猟が含まれているからである。

両方、とにかく触れたくなかった。なるべく避けて生きてきた。まず戦争に対しては、歴史としても事象としても、それがある作品のテーマとしてだとしても、知ることや読むことをできる限り避けてきた。

狩猟に関しては、動物愛護的観点から疑問を持っていた。確かに現代でも害獣対策など、しなければならない理由があることは分かっているし、ことにこの作品では時代設定やアイヌ文化として現代よりもことさら密接に狩猟が行われてきたという背景として扱っていることは予想していたけれども、それでも長く躊躇してきた。

それが今読む気になった理由は前記事に既に書いたので端折るが、外出自粛中で暇だったから、というのもここで付け加えておこうと思う。

 

235話を4日かけて読んだら、実はネックだったその2つのテーマへの自分のスタンスが、大きく変わった。戦争に関しては知りたいと思うようになったし、狩猟に関してもある程度肯定的にものが見られるようになった。

正直マンガ1つでそこまで自分の考え方が変わったことにまだ驚いているので、その変化の過程を書いておきたい。今日はまず戦争について。狩猟に関しては後日追記します。

 

戦争については知りたいと思うようになったと書いたが、知る責任を感じはじめた、というのが正確であろう。

4月10日の記事に書いた通り、現在知っている限りでは父方の祖父、母方の祖父と兄弟2人が出兵している。遠い親戚を含めば、もっといるだろう。

私が戦争という言葉から連想するのは、いつも父方の祖父だった。小学生になるまで父方の祖父母宅に両親と同居していたので、祖父が戦争に行ったというのは小さいころから知っていた。しかし祖父から直接話を聞いたわけでも、ましてや祖父にその経験を聞く人間はいなかったと思う。祖父は真面目で寡黙だった。

父方の親類はつかず離れずの関係をずっと維持している。父の兄弟関係もそうであるし、父たちの親子関係にしてもそう見えた。不仲なのではなく、ただ過剰にお互いの家族関係や人生に干渉しないように、いつも一線を引くことを心掛けているような風だ。

一方の母方の親戚関係は彼らとは真逆なので、対比によって冷静さが際立っていたとは言えるだろうが、小学生かそこらの頃にはその違いは感じられた。

祖父はあまり自分から話すほうではなかった。几帳面で、自分にも他者にも厳格だった。祖父が亡くなってもう15年近く経つので、生前そういたことをちゃんと聞いてあげればよかったと悔やむには長く時が経ちすぎているけれど、それでも金カムを読んでいるとそう思わざるを得なかった。

 『ゴールデンカムイ』の主人公、杉本佐一は作者の野田サトル先生の御曽祖父様に由来するそうだ。先生のブログが詳しい

先にも書いた通り、私は昔からほんのこの前まで、戦争や戦争が題材となるものを見ないようにして生きてきた。恐ろしく、醜悪で惨たらしい。戦争は忌むべきものである。しかし、そう理解する・そう思うせいで戦争が起こった背景や、もたらされた結果を知るという行為さえ、私はずっと毛嫌いしてきたように思う。

過去に戦争を起こした国に生まれた者として(起こしていない国はないだろうが)、知ることは義務であり、それがせめてもの償いと慰めであるという、歴史の授業やTVで何度も何度も聞かされたことが、金カムを読む中でやっと実感として感じられるようになったのである。

 

『ゴールデンカムイ』の主人公である杉元は、優しく根明な好青年だ。自分が守ると決めた人とものを守る責任感がを持ち、それができるだけの技量と度量がある。しかし彼がそういった術を学んだのは戦地である。好む好まざるを超え、若い杉元にはそういった生き方をする以外の選択肢は無かった。戦後も生きていくにはその生き方をなんとか肯定せねば生きていけないから、彼は己の倫理観を曲げて生き足掻いている。

その残酷さが、本編にはずっとついて回る。回を進めるごとに、杉元は自分や彼が好む人、アシリパなどに危害を加える事物に対する武力への行使に、躊躇しなくなっていく。その様はアシリパの杉元に対する戸惑いだったり、自分の裏切りがバレたら殺されるのではないかと恐れる白石の姿などと共に描かれていく。読者も、杉元が正義感ゆえの残忍を見せてゆくので、アシリパたちと感情がリンクしはじめるのだけど、同じくして彼女らと同じように、杉元に対してそう感じてしまうことが、申し訳なく思うようになる。

杉元は人殺しの悪党だなどとは、決して言えないだろう。ましてやこの作品に登場するほとんどすべてのキャラクターには、あらゆる正当性があり、信じる正義のもとに行動しているので、犯罪者はいても悪人はなかなか居ない。

杉元の行為も彼らと同じく彼自身の信念に基づいたもので、どれもなにかを守るために行われることだ。正当防衛という範疇は確かに超えているものの、彼を業の深い犯罪者として断罪するのは、後ろめたさが残る。

なぜなら杉元は、そうするしか術を知らないのだ。自然環境も時代背景も、言って聞いてくれるような相手ではない。戦わねば殺されるし、躊躇している間もない。”戦って守る”以外の選択肢を彼から奪ったものと、それに対応できるだけの身体的・精神的アドバンテージを与えたものは、皮肉にも同じくして戦争である。

この作品の戦争描写は、私にとっては苛烈で厳しいものだった。脳みそが撥ね、手足が吹き飛ぶ。その多くは、少し前まで戦ったこともないただの市民だった人たちのものだ。杉元は柔道の経験があるとされているけれども、戦場で戦うのとは、わけが違うだろう。知らない場所に突如として放り込まれた一般市民と変わらない。

杉元は家族を結核で亡くしている。村を去ることを幼馴染の梅子に止められた時には、顔を歪めて泣くような人間だった。それが戦時中の彼ともなれば鬼神の如く怒り殺し、悲しむことは諦めたような顔つきをしている。涙もめったに見せないし、泣いてもあれほど弱弱しくは泣かない。戦争で杉元は、違う人間にさせられた。人を殺してしまったら、もう前には戻れないというのは、作中で杉元自身が語ることである。

戦争というものが奪うのはなにも人命だけではなく、人の人格を奪って巣食うものだということが、杉元や他の(元)軍人たちを通して、あらゆる視点から描かれる。これも同じく作中で言及されることだが、心が戦場から帰ってこられないようにしてしまう、という表現も出てくる。

 

私の祖父は、なにか奪われたのだろうか。奪われたとしたら、なにを奪われたのか。奪われた傷は、誰かに・なにかによって癒されたのか。読み終わってからずっとそんなことを思っている。それを当人から聞く方法はもはや無いから、調べて憶測するしかない。私は無責任な人間なので、知った事実が酷なものでも安気な憶測をするだろう。今まで知らないという選択をしてきた自分に対して、楽な予測をすることは間違いない。それでも祖父のこと、祖父がしてきたことを知らないよりは、マシでないかと信じている。

そう思いつつ日々に忙殺されて、父に対してはさえそういった話を聞いてすらいない。することはもう心に決めているが、いわゆるこういう深い話を、そもそも父と親子として話したことがないのだ。それがこのきっかけによって崩されるとしたら、金カムがまたあらゆる私を変えるということになるので、楽しみではある。

母に対しては既に聞いた。先日ちょうど祖父母含む写真の整理をした時に聞き出したのだ。少し前から始めていた掃除の一環として写真整理をすることは前から決めていたのだけど、私が知りたかったことが聞きやすくなるタイミングで能動的にまさに事が起こったので、”そういう時”だったんだなと思っている。

祖父は戦地から日本に日記を送っている。マメな性格だったから、かなり詳細な日記であると思っている。祖父の遺品整理をした母に、日記のことを聞いたところ、数ページ読んだものの内容があまりに重く、読むことはあきらめたそうだ。処遇はすべて父に任せたそうで、もしかすると捨てられてしまっているかもしれない。早々にも確認したい気持ちもあるのだが、父と私の関係においてはまだ”そういう時”が来ていないような気がしていて、確認に至っていない。それも言い訳で。本当は照れ臭いだけだ。

また母方の祖父については、こちらの祖父は満州に出兵したが年齢的に終戦近くになって出兵したらしい。それもあってかすぐに帰国できたが、祖父の兄2人は戦死している。

 

冠婚葬祭の際に、一家の年表をつくっておかなきゃいけないね、というのを昔、母方の叔母が言っていた。母方の祖母の異父妹が家系に詳しいのだ。当時も作っておいて損はなかろうなと思いつつ聞いていたが、未だ誰も実行していない。

血というものは不思議である。私は戦争に対してそうであったように、親戚に関しても無関心だ。両親のことは深く愛しているけれども、それ以外は疎ましく思っていたりする親戚もいる。先祖に対してもそうで、お盆などはもはやただの形式的儀式で、墓参りなども気乗りせず、家の片づけをするたびに出てくる遺品なども、うざったく思い捨てることが多かった。仏壇に飾られている位牌も写真も、誰のものか知らないものが大半だ。

そう思っていたのも全て、ひとりっ子である自分がそういったものすべてを継ぐという責任を、負担に思っていたからだ。母方の名字は叔父が未婚なので継いでいるが、父方の名字は私が継がなければ途絶える。せめて父方の名字は残したいと、昔から思っていた。しかし家族の歴史に関しては、そう思うことはなかった。知っておいたほうがいいと思いながら誤魔化していたのは、知るのが面倒で責任を回避したかったから。次代に次ぐ役割を、果たしたくなかった。今でもその重圧は感じているけれども、それでも私の体に薄くはなく流れている祖父の血が、知らなければという心を次第に生み出していると思っている。

戦地に赴いた1人の人間が私の2代前の血縁におり、彼は戦地で足を撃たれ、敵が死んでいるかどうか彼らの肢体を振り回しては捨て、戦後は戦地から数点の掛け軸を持って生きて帰ってきた。玄関に小さなキャンプ用の椅子を置いてタバコを吸っていた、私の祖父の過去だ。そんな大難を記憶した血がヘタレの自分に流れていることが不思議でならない。血にこだわると、不要な選民思想や分断を生む可能性があることは分かっている。祖父の血を継いでいることに、過剰な誇りや嫌悪感も抱いてはいないつもりだ。

責任回避の思いからこれまで避けてきたあらゆることに面する気持ちを、『ゴールデンカムイ』がもたらしてくれた。まだまだ本編も続きそうで頼もしいく、杉元が行き着く先が楽しみでおそろしくもある。

それと同じくこれから知る祖父のことも、今からとても大切に思っている。

トレイン・ミッション(2018)

TV地上波より。

トレイン・ミッション Blu-ray

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  • 発売日: 2018/09/05
  • メディア: Blu-ray
 

リーアム・ニーソン、家族を守るお父さん役が似合いすぎる。

『96時間』は個人的にちょっとハードめだったので、あらすじが見ているこちらも少し身構えて観始めたのだけど、だいぶマイルドで久しぶりのアクション映画として、肩慣らしに良いチョイスだった。

 

驚かせるところは驚かせるし、悪役もちゃんと悪役。

マイケルもキャラクターが良く、善良なのに運がないが家族には恵まれていて、それをちゃんと守ろうとしていること、顔見知りにも優しく丁寧に接しいるシーンがちゃんと描かれており、かつしっかりとその場面に即した演じ方がされているのでマイケルが危機に巻き込まれれば巻き込まれるほど同情が止まらない。

バリバリの武闘派元スパイというような設定でもなく、元警察という設定なので、適度に弱くそこにまた共感というのか、身近さを感じてマイケル寄りの視点となって映画を観進められる。

ほかのキャラクターたちもそこまでニオうこともなく(スノッブなブローカーはいたけど)、特にプリンが絶妙。

従兄の死の嫌疑を晴らすために、涙を流しながら耐えている。マイケルの元同僚のパトリックを無事成敗し、警察が突入するシーンで床に臥すマイケルを守ろうと席を飛び越えてやってくるシーンは、じーんときました。

電車が俺の墓場になるって言ってたおじさんは、死んじゃったんですかね…切ないな…

さっきから一仕事終えた母がめちゃめちゃ話しかけてくるので集中して書けなかった。

2020.4.14

ブログを更新しなかった数日間は、ほとんど掃除をするか悪天候と低気圧でよく寝たりしていた。

その合間に読んでいた『ゴールデンカムイ』は、先日ようやく本誌分まで読み終えた。

やっぱりグロテスクな表現が苦手かつあまり好みではないので、少しずつ気分が悪くなることはあったものの、それでもすべて読んでしまった。

少し疲れたのか昨日は夕方の16時まで10時間近く寝むり、その6時間後に2時時間睡眠。

2020.4.10

深夜

金カムを読んでいて、戦争のテーマが出るたび父方の祖父のことを思っている。
おじいちゃん子でもなく、孝行もできたか知れない。中学の時に亡くなってしまった。ガンだった。

祖父は筆まめな人で、書斎でよく新聞を切り抜いたり、日がな一日よくこもって作業をしていた。
亡くなってから書斎に入って、膨大なスクラップブックへの丁寧な作業と同じように、戦争のことも記録していたことが分かった。日記も、戦地から送っていたという。
私は中学生で、父も母も、親(義家族)を看取るというのははじめての経験だった。今では3人を看取ったが、なかでも祖父の遺品は多かった。
はじめてで、かつ物も多く、とにかく家族みんなが焦っていた覚えがある。何がいるとかいらないとか、なにを遺すべきかとか、ほとんど作業になってしまっていてとになくものを減らすことを優先した。
私は特に戦争関係のものは恐ろしくて、ひとつも触らなかった。父も不精なので、あまりしなかったのだろう。母が日記を少し読んだと言っていた。私に話してくれた限りでは、祖父は足の側面を撃たれたこと、敵兵の死体を、本当に死んでいるか確認するために振り回して山積みにしていたことを聞いた。母も、とてもではなかったけど読み切れなかったと言って、父に任せたと言っていたような気がする。祖父の戦争経験を、そのたった2つでさえ恐しくて、亡くなった祖父のことは考えないようにして過ごしてきた。

文学も映像も、戦争をテーマにしたものは恐ろしいから避けてきた。反戦主義なのだから、今更詳細を知らなくたっていいでしょうと言い訳をしてきた。
それがまさかマンガがきっかけなんてマヌケかもしれないけど、それが実際あったことでもフィクションでも人や動物が死ぬことやそういった表現を恐れ、避けてきた人間だったけれど、祖父のことを知らなければいけないと思い始めた。

マンガであんなにも恐ろしいのだ。それが現実だったら、どんな思いがしたか。どんな経験をしたか。私に祖父の血が流れている限り知らなければと、思い始めた。こんなことははじめて。

祖父の日記は捨てられたのか、誰か持っているのか、恐ろしくてまだ両親に聞けていない。捨てられてしまっていたなら、どうやって祖父の経験を知ればいいのか。日が明けたら、聞くつもり。

2020.4.9(▶ゴールデンカムイ(2014)

昨日の朝方、鬼滅の刃でファンフィクなどしている人が以前ゴールデンカムイにはまっているパターンが多いことに気づいた。

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックス)

 

 金カムはテーマ的にも絵的にもとてもタイプだったので以前、数話だけ読んだことがあるのだけどグロくて怖くて諦めたのだった。

ところがファンフィクを見てみると、やっぱり明らかにキャラが気になってきて勇気をだして読んでみたわけだ。

 

ハマった。驚くほどにズッポシハマった。今5巻読んでる。

面白い+なにかを知れるマンガしか今は読む気持ちと余裕がないから、鬼滅だったらエンパワメントや共感の力が感じられたから好きになった。

でも金カムは直球の自然の知識がぶち込まれているからもう面白くて面白くて仕方ない……これからゆる山暮らしみたいなことをしたいなと思っているタイミングだったので私の需要にカッチリとハマっている。

もちろんテーマだけでマンガを読み進められるなんてことはなくて、キャラクターの性格や個性、絵のうまさと繊細さ、ストーリーの緩急のつけ方などなどほぼ全部好き。

キャラクターは主人公杉元とアシリパたちに対しての敵グループが何組かいるわけだけど、やり方はまあそれぞれなかなか残酷なのでその優劣はまあ置いておくとして、彼らは己らの正義や信念を元に動いているやつがほとんどで、自分の欲求のみで動いている人間が少ない。

いわゆるヒールが居ないので自分の心の置き場、つまり誰を応援するか、誰を悪と見なすかが毎回読者に委ねられるので頭をつかうマンガだなと思う。読む度に読み方を変えることもできるということだ。

頭がおかしいやつは何人も出てくるけど、それにしてまヒールというか極悪人なので相応の残酷な死が与えられている。


あとコマ割りが斬新じゃない?

1ページにおけるコマ割りがあんなにあんなに大きくて斬新なのに、話がちゃんと進むからすごいなぁと思う。立ち回りや景色が雄大なので、有効なページの使い方がされている。

かといって手を抜いてあるわけでなく、随所にネタが仕掛けられているしセリフはテンポがいいし、傷やケガの描写に余念が無い。グロ苦手な人間としてはそれが痛し痒しだけど、緊張感があって結局読んでしまう。

描写で感動したシーンといえば、二階堂兄弟に銃の背で顔面をボコられた杉元が口から血を溢れさせている場面で、唇の間に溜まった血に気泡が描いてあった。その気遣いとリアルさへの追求に一瞬で落ちたと言っても過言でない。確か1巻か2巻!


あとは下世話な話をするとすれば杉元が超タイプで、ほんとうにああいう人と結婚したい。

別に物理的に人を負かすスキルがあるからとか軍人だからとかではなく、必死で自分と大切なひとやものを守る気持ちがあり、それを実行できるだけの技術と知恵があり、自分の正義感をもっているから

最近身内、ことに母からの結婚への圧を感じるのだけど、結婚って一歩間違えたらとんでもないリスクを追うものだと思っているので、実際あまり気が進まない。

しかしながら杉元みたいな人がいたら最高ですね。守ってもらいたいんじゃなく、お互いサバイバルスキルとメンタルを持っていたら攻守を共にできる最高のバディになれるじゃないですか。  

 

あ〜〜隣に杉元引っ越してこねえかななんて思いながら寝たら、今日はよく寝れた。

鬱っ気がぶっとんで良かった。面白いものをいいタイミングで見つけられてラッキー。残酷さにたまに気分は悪くなるが、容量を違えなければ良い息抜きになってくれそう。

2020.4.7

午前

色々考えたあとにしっかり絶望してから寝たら、体中が痛んで起きた。

起きるまで数十分かかる。

全身がちくちくするような、鈍く引き絞られているような痛さ。

 

ウィルス騒ぎがあってもなくても私はきっと悩んでいたと思うんだけど、騒動のせいで悩みは余計に深くなった。

ルーリングクラスのせいで苦しみが増えているのは明らかだし、彼らが民衆を必要としていないことは明らかで、このままへこんでいることは彼らの思う壺だと分かっていても、苦しいことには変わりがない。

彼らがいなくても私は苦しいので、責めるとかなんとか、批判することの必要性は分かっているからするけれども疲れる。してもしなくても、しんどいことには変わらない。

 

焦りと不安からか動機がする。心臓が打てる回数は決まっていてそれが済んだら止まるって聞いたことがあるが本当なんだろうか。本当なら動悸がすれば早く止まるので良い。


午後

知らない人の家に行く。割と普通だがものすごく疲れる。収穫は大したことない。


帰ってすぐに風呂に入り、昼食を取って昼寝。なかなか寝れず20時に起きたものの喉の痛みと筋肉痛・関節痛。コロナじゃないかと怯える。


夕食後マッサージをして多少楽に。この前に聞いた話よりも、楽観的な話を聞いて少し楽になるが、体の痛みはまだ取れない。

今日も基本的に気分が沈んでおり、昼寝の前も考えながら寝たので精神のおかげでだいぶ体にガタがきている。免疫が下がっていそうで恐ろしく、熱を3回測ったけど毎回36.1分。


そろそろしっかり寝たいのだけど、なかなか寝れない。寝室を変えたせいか。